不本意な幸せ（利こま：現ﾊﾟﾛ女体化）テーマパークシリーズ③

テーマパークシリーズ第三弾は利コマです。
とはいっても、こいつらテーマパーク行ってませんが・・・笑
とりあえずからんでるということで。

小松田が女体化してます。
おｋな方のみ続きからどうぞ→

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「…全く…せっかく休みを合わせたのに、熱をだすなんて…」

「す、すみません…」

「日ごろからしっかり自己管理をしていないから、だよ。」

「ご…めんなさ…い…」

 

（…日ごろからしっかりしている秀なんて秀じゃないが…）

というセリフは胸の内にしまって。

 

私はベッドの上で赤い顔をしている恋人に目をやった。

秀は高校3年、私は社会人。

異なる生活リズムで生きている二人の時間を合わせることはなかなか難しい。

でも、今日この日曜のために。

頑張って残業して、頑張って仕事を終わらせた。

すべては秀のあの一言からだった。

 

「利吉さん、新しいテーマパークできたの知ってます?この前、文次郎君と、食満さんが行ってきたらしくて…すっごく面白いらしいんですよ!!!」

「あぁ、知っているよ…行きたいのか?」

「いっ、いえ!そんな…利吉さん、お仕事忙しそうですしっ…」

「秀、遊園地好きじゃないか…行きたくないの?」

「…っ」

「ん??」

「…………行きたい、です。」

「わかった。じゃ、来週の日曜日に二人で行こう。」

「っ!!本当ですか!?じゃ、私、頑張って補習パスしますから!!絶対、絶対ですよ!?」

「はいはい、わかってるよ。秀も頑張るんだぞ?」

「はい!」

 

普段ドジもいいとこのくせに、僕に気を使ってくれる秀を喜ばせたくて。

ちょっと無理めなスケジュールを今日までこなしてきた。

それもこれも秀の笑顔が見たいから。

しかし……

 

玄関をあけたら真っ赤な顔の秀がいるもんだから…

問答無用で部屋の中に拉致。熱をはかったら…高熱。

案の定、風邪をひいていた。

このくらいなんともない、という秀を男の腕力にものをいわせ半強制的に寝かしつければ、

途端におとなしくなった。結構つらかったのだろう。

 

「全く…いくら補習パスするためといっても、勉強しすぎて体壊して風邪をひいちゃ意味ないだろう?」

「…はい…」

「今日のデートは、お預け…だな」

「………はい…」

 

いつもうるさいくらい元気な秀に元気がないとこっちの調子まで狂ってしまう。

 

「っ……ひっく……」

 

……おい??な、泣いてる……??ちょ、いいすぎたか…??

 

「りきちさんっ…ごめ、なさ……」

「秀…なにも泣かなくても……」

「だってっ…わたし、きょう、すご、く楽しみでっ…り、きちさんと、でーとっ…ふ」

 

「りきちさんがっ、きょうの、ため、にがんばって…おしご、としてくれたのにっ…」

 

「なのにっ…なのにっ…ふぇ～」

 

 

―――まったく、この子は。

だからほっとけない。

 

「テーマパークはまた今度の休みに行けばいいだろう?休みなんていくらでもあるんだから。それに、今日はこうやって秀と二人っきりだし。僕も仕事もないし。いくらでもかまってあげられるし。」

 

「それに。」

「……そ、れに?」

 

「今日は秀を甘やかして、徹底的に看病してあげるから。」

「いつもいろいろ我慢させてるから、今日くらいは僕が君に尽くしてあげるよ。」

 

「うぇ～…りきちさぁ…ん…」

「だから、もう泣かない。」

「は、い。へへっ…ありがとうございます。」

そういって目に溜まった涙をぬぐってやる。

………もう笑ってる。ころころ変わる表情も…かわいいと思う。

 

「じゃ、まず。何してほしい?」

「ん、と……一緒に、寝てください。」

「……は?」

「利吉さんのベッドに一人だとなんだか落ち着かないんです～」

（なんだ、そういう意味ね……でも、理性もつか…??）

 

「…い、や…ですか…?」

「っ!ち、違う!!そうじゃなくてっ!!」

（わかった!わかったよ!!相手は病人だ、耐えろ!!耐えるんだ!!!）

 

「へへっ…利吉さん冷たくてきもちいい…」

 

普段より上気した顔も。

潤んだ瞳も。

利吉が貸したパジャマも。

少し乱れた髪の毛も。

 

何もかもが情事を思い出させる。

 

（耐えろ!!!!病人の高校生の恋人に手を出すような男じゃないはずだ!!山田利吉!!耐えるんだ!!）

 

僕が煩悩と闘っている間に秀は夢の中。

愛しい髪をかきあげながら。

 

「今度は行こうな、遊園地。」

 

君に聞こえているかはわからないけど。

火照った体を抱きしめて耳元でつぶやいた。

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テーマパーク行ってないのに…これはいいのか??
・・・いいんです笑　すみません…
結局のところ、利吉も小松田もお互いが好き過ぎて空回りしてたら萌えます。