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忍たま・国家/擬人BL二次創作小説サイトです。 苦手な方はback please
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暦の上ではもう秋といっても、残暑はまだまだ続いている。
暑い、そう思って文次郎は目を覚ました。就寝してからまだそんなに時間はたってはいなかった。
丑三時。熱帯夜だった。
彼が恒例となっている自主練を終え、部屋に戻ってきたときには同室の者は帰っていなかった。なんでも夕方から学園長の急なお使いに出てしまったのだということを伊作から聞いた。
六年も同室で過ごしているのだから、お互いの生活リズムなどすでにわかりきっている。彼が自主練を終えるころには、仙蔵はすでに帰ってきていて「遅いぞ、鍛錬馬鹿。」などという不名誉な祝辞をもらうつもりだった。しかし、仙蔵は帰っていなかった。
そのまま彼もどろどろの体を風呂で流し、就寝した。
仙蔵を待っていようかとも思ったが、仙蔵がどうも嫌がるのである。
以前も学園長のお使いで仙蔵が出ていた時、文次郎が起きて待っていたら、
帰ってきて第一声が

「何をしているんだ。早く寝ろばかもん」

というなんとも可愛げのない言葉だったのである。
せっかく待っていてやったのにそんな言い草はないだろう…などとそれから喧嘩になったのは言うまでもない。
仙蔵がいかに優秀であっても文次郎にとってはかわいい恋人だ。
少しくらい心配させてもらっても罰はあたらないだろう。

(今度、なぜ俺に待たれるのがいやなのか、聞いてみようか・・・)
 
そのようなことをぼぅっと考えていた。
起きてからさほど時間は経っていない。
熱帯夜。開けた障子の隙間から風が吹く。
 
ふわり。
 
 
嗅ぎ慣れた匂いの紫の髪が彼の鼻をくすぐった。
 
「…!!…おい、仙ぞ……」
 
いつ戻ってきたのだろうかお使いに出て行ったであろう私服のまま、仙蔵は文次郎の横に寝ていた。いつもの勝気な瞳も今は瞼の下にあってみえない。ところどころ汚れてはいたが、月明かりも手伝って、やはり、仙蔵は美しいと感じた。
 
「………ちっ………」
 
 
 
いるのが当たり前になりすぎて仙蔵が帰ってきた気配に気づかなかった自分を一人愚痴て、彼は病的ともいえるほど白い仙蔵のほほに触れた。低めの体温が気持ちいい。
 
 
「おかえり。」
 
 
うだるような暑さにも関わらず。 
その唇に接吻を一つ落とし、自らの布団へと移動させた仙蔵を隙間なく抱きしめ、彼はふたたび眠りについた。
 
 


記念すべき第伊作・・・げふん・・・一作です!!!
どうでしたでしょうか・・・??
仙蔵が文次郎に待っていられるのがいやなのは、文次郎に早く休んでほしいから・・・というオチです。
会計委員に鍛錬に…満足にねてないもんじろうへの仙さまなりの気遣いだといいのです。
(口はわるいですが笑)
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