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忍たま・国家/擬人BL二次創作小説サイトです。 苦手な方はback please
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いつものように委員長が無自覚な暴君ぶりをいかんなく発揮し、その日の体育委員会も無事に…とは言い難いが、終了した。
口ぐちに疲れたー、今日のA定ってなにー?などと話しながら下級生たちはそれぞれの長屋へと戻って行った。
 
そこに七松小平太と平滝夜叉丸を残して。
 
滝夜叉丸も下級生たちに混じって、ともに長屋へと帰ろうとした。
しかし帰れなかった。
彼の瞳に、いつもいけいけどんどん、な先輩の後ろ姿が映ってしまった。
夏の終わりのノスタルジアにも似た、どこか遠くへ行ってしまいそうな…
無条件に泣きたくなるような背中がそこにはあった。
つい一刻ほど前まで、前を走りゆく小平太の背中など、いやというほど見てたのに。
さきほどの背中が太陽ならば、彼が見ている今の背中は月だ。
滝夜叉丸は声をかけることができなかった。
代わりに、小平太が彼にきづいた。
 
「なんだぁ??滝はまだ食堂にいってなかったのか!!!では、わたしといっしょにもういっかい走ろうか!!」
 
振り向いた小平太はいつもの彼であった。
 
いてもたってもいられない。遠くにいってしましそうで
 
―――――私の手の届かないところに…―――――
 
「せ、せんぱい…っ!!先輩!!………遠くに…いかないでください…」
 
それは聞き取れるかどうかもわからないほど小さな声であった。
滝夜叉丸が突然いいだした、わけのわからないことであった。
 
 
「おう。私が滝をおいてどこかにいくはずがないだろう??っていうか私がはなさないよ」
 
あまりに明るい小平太に安心して、涙が出てきそうになった。
 
―――そんなこと無理だとわかっている。先輩はもうすぐ卒業なさるし、そうなればいずれ離れ離れになる。――――

わかっている。
わかっている。
わかっている。


 
でも。
 
でも、いまは少しだけ。
 
彼のくれる無邪気さの中で、幸せな夢をみていたい、と切に願っていた。

「合戦場の弁当」(であってるかな…??)のときのように、七松先輩はギャップが素敵な人だと思います。
無邪気な顔もすれば、ちゃんと忍の顔もする。
滝夜叉丸の体育でのお母さんぶりが愛しいです←
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