あなたの声がすきだから（鉢雷：微ｴﾛ甘）

こちらは若干性的な表現を含んでおります。
（直接的な表現はありません。ほんと、若干、です）
一応、義務教育終了したかたのみ、自己責任でどうぞ…

情事中、私は雷蔵の顔が見たい、と思っている。

雷蔵の顔であればどんな顔も見たい。

どんな顔して感じているのか。

どんな顔で啼いているのか。

好きで好きでたまらないからこそ。

雷蔵の全てが、見たい。

そう思うのはよくばりだろうか。

 

私は情事中、三郎に明かりを消してくれ、と頼む。

三郎はいつも「今日は点けたまましよう」とはいうけど、

私がいやがることはしない。

明かりを消してほしい理由は、恥ずかしいこともあるけど。

三郎の声に浸りたい、から。

三郎の三郎のままのところを感じたいから。

私は明かりを消してほしいと思う。

そう思うのは、変じゃない、よね?

 

 

 

鉢屋三郎が同級生の不破雷蔵の顔を借りていることは忍術学園では有名中の有名。

周知の事実だった。

顔も体型もそっくりに変装しているが、彼が唯一「鉢屋三郎」のままであるところ。

それは、声、だった。

本質的に三郎と雷蔵の声は似ていたので無理に似せようとしなくても十分だったのである。

 

それは夜伽の時も変わらない。

 

明かりを消した暗がりの中では、彼が誰に変装しようとわからない。

彼が彼であることがわかるのは声のみ、聴覚のみである。

三郎に抱かれながら彼の声を聞くことが雷蔵は好きだった。

顔は己でも、ちゃんと自分は「三郎」に抱かれているということが確認できるから。

 

「……っらいぞ、き、もちいいっ…??」

「んっ…あぅっ…うんっ…さぶろっ…さぶろうっ…」

 

三郎の声で名前を呼ばれるとそれだけで達してしまいそうになる。

 

「さぶろっ…すきっ…すきぃっ!!」

「っ雷蔵…」

 

俺は雷蔵の声が好きだ。

最初は本質的に似ているからわざわざ声まで似せなくてもいいと思ってた。

けど、違った。

雷蔵の声は俺とは全然違う。

雷蔵に名前を呼ばれただけでそれだけで幸せなきもちになる。

雷蔵が俺の名を呼ぶ。

背中に爪を立てて、すがるものが俺しかなくなるまで追いつめて。

その両目に俺しか映らないように。

 

「らいぞ…すき…あいしてる…」

「…んっ…ぼくも…さぶろが、一番すきっ…!!!」

 

（（そんな声でそんな事いうの反則だ!!））

 

 

「も、ダメだ…出るっ…」

「んっ…ぼ、くもっ…」

 

二人同時に精を吐きだした後……

 

荒い息を整えながら二人はお互いに思った。

 

（雷蔵の声は、やっぱりいいな…）

（三郎の声、好きだな…）

 

顔は同じでも、声で感じるモノもある。

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なんだか声フェチな鉢雷に…笑
初エロシーンでしたので至らない点が多々ございます…
誰か、シーンの書き方教えてくださいっ!!!